Göteborg Univesrsity の実習を終えて

M3 Male

1.  はじめに

この文を読んでいる方は少しくらいGöteborg Univesrsityでの臨床実習に興味のある方だと思います。一方で、当たり前といえば当たり前ですがスウェーデン語を母語とするGöteborgでの実習は大人気!というわけでもなく、希望を出せばたいてい通るのではないかなと思います。

 実際にGöteborgで実習を行って、どうしてそこまで人気が出ないのかわからないと感じました。それほどスウェーデンでの実習は楽しく、ストレスもなく貴重な思い出を作ることが出来たと感じています。

 今から、スウェーデンの実習とは実際どのようなものなのだろう?という方への宣伝、実際にスウェーデンに行くことになった人が生活を送るうえで知っておいた方がいいことについて、簡単にまとめたいと思います。申し込むか迷っているという方は2,3,7が、行くことが決定している人は4以降が参考になると思います。

 

2.こんな人はGöteborg Univesrsityの実習に向いている

 ・海外実習で医学を含めた英語のコミュニケーション慣れておきたい。。が自分の英語力には少し自信がない。。。

→スウェーデン人はみな英語を話せます。ここで重要なのは、彼らも英語を外国語(コミュニケーションツール)として使っている点です。自分の英語力が足りなくてよくわからない時でも、「お前英語わかんないのかよ」みたいな顔はされずなんとかして説明してくれようとします。英語力に自信のない人ほどおすすめできます。選考にTOEFLの結果も必要ありません。Student buddyという現地の学生が留学生の世話をしてくれる制度があるので、その子とやり取りするだけでもかなり英語は鍛えられた感があります。Student buddyはたいていIntetなど、留学生を支援するサークルにも入っているので、そのような留学生イベントに参加することで(下手したら病棟実習よりも)大変よい英語のトレーニングになりました。

・海外実習に興味がある。。。でも観光など自分の時間もほしい。

→他の実習先のレポートを読めばわかると思いますが、英語圏での実習は大変ストイックなようです(6時からだったり云々)。スウェーデンではそもそもお医者さんが8-17時で働いているので僕らの実習はだいたい9-16時くらいです。担当の先生は僕たちのやりたいように実習のスケジュールを考えてくださるみたいなので、交渉次第でなります。用があるといえば帰れますし、見たいものがあるといえば融通のきく範囲で好きなものを見せていただけます。僕は行っていませんが、Göteborgはデンマークのコペンハーゲン、ノルウェーのオスロは土日一泊二日で観光にも行きやすいようです(上記の二都市よりスウェーデンの首都であるストックホルムの方が遠いです)

海外留学してみたい。。。でも身の回りの用意とか実際生活出来るか不安。。。

→大丈夫。街中の人が助けてくれます。地図持ってふらふらしていると16回くらい向こうから声かけてきます。外国人に優しくする風潮でもあるのでしょうか。治安は大変良いです。

 

3.こんな人はGöteborg Univesrsityの実習に向いていない

この実習で積極的にBSLに参加して英語での診断技術をマスターしたい!

→言語は基本的にスウェーデン語で、あとから英語で説明していただくという形です。スウェーデン語を勉強していくのもいいかもしれませんが、個人的には二カ月で会話についていくのはかなり難しいのではないかと思います。また、実習は基本observerでありとくにノルマとか、何をするかとかはないかと思います(何かしたいと積極的に言えばやらせていただけると思います)。やりたくないこともやらなくて良く、かなり自由な実習といえますが、患者さんが全て英語を話せるわけではないのでガツガツ話を聞いて臨床所見をとり先生にプレゼンをする、といったようなことは難しく、ハワイやジョンズホプキンスの方が、英語での臨床スキル、プレゼン能力をつけるといった意味ではより良いのではないかと感じました。

・この科のこの病気が見たい!という人

自分もびっくりしたのですが、そもそも消化器内科と神経内科しか選べないところから消化器内科を選択し、Personal Statementに炎症性腸疾患に興味がありますと書いたのですが、配属されたのはCardiology departmentでした。完全に向こうの手違いです。実際行ってから消化器内科でなかったとしても、改めて消化器内科に配属させていただくのは難しいかもしれないので、どうしても行きたい科がある人は何度も担当者(僕はEveliaさんでした)に早めに連絡した方がいいかと思います。

 

4.行くまでの準備のポイント

流れに関しては今までスウェーデンに行かれた先輩方も詳しく書かれていますので、個人的に重要かなと思ったことについてまとめたいかと思います。とりあえずわからないことがあったら池島健吾(japanesewannabe@live.jp)にどんなことでも連絡くだされば出来る限り対応したいと思います。

Student Housing http://utbildning.gu.se/education/studenthousingから申し込みます。家の期間がおそらく半年ごとで出てくるので、早めにメールで自分は一カ月から二カ月しか使わない、まだ実習の期間がわからずどの期間借りることになるかわからないなどを連絡しておいた方がいいと思います。僕は少し遅れてその連絡をしたので、第一希望の寮から変更になってしまいました。

航空券

 インターネットで調べるのもいいですが東大生協のトラベルセンターでかなり安く手に

入るかと思います。僕は大体往復13万円程度で、FINNAIRを使うことができました。

・ワクチン接種証明書

持って行きましたが、提出することはありませんでした。向こうもいろいろと適当な部分があると思います。

インターネット

ルーター(無線LAN)を持っていきましょう。どの寮にもインターネット出来る環境は整っているので、ちゃんとたどりついて無線LANをつないでインターネット環境を整えることが出来れば後は携帯やパソコンでなんでも調べられます。無線LANが家にないという人もケーブルを持っていけば、パソコンだけは使えるのではないでしょうか。ですが個人的には無線LANで携帯も使えるようにしておいた方が無難かとは思います。

・お金

カードで大丈夫でした。現金も三万円ほどスウェーデンクローネに変えて持って行きましたが全く使いませんでした。物価が高いイメージがあるかと思いますが、スーパーでは出来合いのものが高いだけでパンやチーズ、ヨーグルト、肉類などは日本より安いと感じました。

 

5.Göteborgについてから寮までの道のり

 これはFinnairを用いてヘルシンキ空港を乗り継いでGöteborgLandvetter空港に降りたパターンの話なので、違う空港を使うなどという人はあまり参考にならないかもしれません。

空港には1時間ほど使えるfree wifiがありました。これでstudent buddy とやり取りをしました。

まず空港についたらFlygbussarnaという虹色のバス(1000円ちょいくらい)に乗って中心街に出ました。ここからStudent Housing ofiice(最寄りのトラムの駅はMedicinaregatanになるかと思います)に鍵を取りに行かねばなりません。時間によってはStudent housing が空いておらず、その日はhostelに泊るか、もしくは自分のStudent buddyと連絡をとって、鍵をもらっておいてもらって渡してもらいます。僕はStudent buddySimonがナイスガイだったので、facebookでやり取りしてその日に鍵とGöteborgの地図、降りるべきトラムの駅など教えてくれました。

 

6.寮についてから実習がはじまるまでの準備

そこから寮についてインターネット環境を整えたら、実習までにやることは

Västtrafikのアプリを携帯に入れる

まぁ日本でやっといてもいいです。向こうのトラムの乗り換え案内アプリです。住所を入れればどこの駅で降りればいいかわかるので、基本家のWi-fiで行き先を調べて、トラムに乗ることになると思います。

・トラムの定期券をgetする

セブンイレブンやPressbyrånという向こうのコンビニでGöteborg 30 days municiparity ticket

http://www.vasttrafik.se/#!/en/tickets-and-prices/51/11/81/

という、市内なら乗り放題の券が7000円くらいで買えます。正直トラムに乗っていて一度もチケットをチェックされることはありませんでしたが、無賃乗車はダメなので早めに買いましょう。

Student housingとの契約

僕のようにStudent buddyに鍵を預かってもらっていたような学生は一度契約確認のためにStudent housing officeに行かねばいけません(あらかじめいつ来るかメールで連絡してくださいと向こうに求められました)

 

これだけで残りは楽しい生活が待っていると思います。何よりも大事なのはインターネット環境を整えることです。最悪Centralstationenという大きな駅内でWifiが使えますが、それだけではいろいろ大変だと思います。

 

とりあえず、行くことが決まってもわからないことだらけだと思うので、不安なことがあったら気軽に水泳部の部員を通してでも、japanesewannabe@live.jpに連絡をするでもしていただければある程度助けることはできると思います。

 

7.実習の内容について

先輩方の感想文を読む感じ、実習に関しては毎年全然違うかと思いますがとりあえず僕の実習について記しておきます。前述しましたがそもそも消化器内科を希望したのに循環器内科にまわされたというところから、あまり日本人の交換留学に対して特別なカリキュラムはないのだろうと感じました。

 

1週間目

Dr.Michael Fuがスウェーデンの現地の学生にケーススタディ(授業)を行うということでその授業を受けました。スウェーデン語のためにわからない部分も多かったですが、医学英語、薬の名前がわかれば大体の内容は把握でき、少し安心しました。
 次の日からDr. Michael2週間学会でいなくなってしまったため、Dr.constantinosが僕の担当をしてくれました。基本的にはObserverとして、循環器内科の急性期の患者の診察を眺めていました。Dr.constantinosの都合なのか、お昼までで実習は終了でしたが、お願いをしてPCI室のカテーテル治療の見学をしました。

2週間目

担当がDr.Salimになりました。基本的には1週目と同じような形式でしたが、この週から現地の学生も実習に参加していたので、そのスウェーデンの学生班とともに実習をまわることによって、スウェーデンでの病院実習がどのように行われているか知ることが出来ました。東京大学と比較すると基本的にはobserverですが、薬の検討など、より臨床にかたよった実習で、Summaryの作成、論文を読むなどのdutyは課されていないようでした。

3週間目

 Dr.Michael Fuが帰国しましたがIm occupied with a lot of meeting this weekということでDr.Naqibが僕の面倒を見ることになりました。Naqibは活発に僕にいろいろなことをやらせてくれようとしました。たとえばこの部屋の全員の心音を聴いてわかったことを教えてくださいなど。ただ所見をとってきてくださいといった患者さんがスウェーデン語しかしゃべれない、Dr.Naqibが病棟にいない時間が多いなど、中々スムースにいかないこともありました。

4週間目

Dr.Michael Fuに今週はどうすればよいか連絡をいただいておらず病院にもいなかったため帰宅してmailを送ったところ、学生の試験を作るのに忙しいので残りの実習は自由にしていてくださいとの連絡をいただきました。このようなこともあるのですね。三週間のうちに病院の先生の知り合いも増えていたので、循環器内科を中心に看護師さんについてその仕事を見学するなど自由に実習させていただきました。

 

まとめるとかなりその場の勢い任せの実習だと感じました。カリキュラムみたいなものは用意されていることはないので、興味があることはどんどん言えばやらせてくれるし、興味がなかったらすぐ帰れるといったような感じでした。僕は上記のことに加え、時間があるときは救急を見学しに行ったり、外来のシステムを見に行ったりしていました。

 

8.終わりに

今までGöteborg universityで留学した先輩方とは毛色が違う感想文になってしまいましたが、この文がこれから海外留学を考えているM3の学生方にとって少しでも参考になれば嬉しいです。実習のとりまとめをしてくださった丸山先生、Ms.Evelia,向こうでの実習のサポートをしてくださったDr. Michael Fu、向こうの生活を助けてくれたStudent buddySimon,他にもこの留学をサポートしてくださった全ての方に感謝の意を示して、この文を終えたいと思います。