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2015119日から213日までの4週間、台北医学大学の付属病院(TMUH)にて実習させていただきました。毎週違う科をまわり、計4つの科を見学できました。中国語を半年ほど前から少しずつ勉強していきましたが、実際行ってみたら全く中国語は使えませんでした。現地の先生や学生は英語を話せる人も多く、外来の会話やカンファの内容が分からない以外は大丈夫でした。英語については、skyperarejobという英会話を少しやっていって役に立ったと思います。

 

一週目は循環器を回りました。レジデントについて患者さんの回診をしたり、カテーテル検査を見学したりしました。親切に教えてくださったDr Chiang先生は、日本の順天堂大学にて心エコーの研究をしていたことのある先生でした。外来では一日に130人もの患者さんを診ていて驚きました。

二週目の小児科は、自由な時間も多かったですが、インターンの方と同じように朝、午後と授業を受けていました。教学外来というものがあって、インターンの方が問診をとってシニアの先生にその場で説明して、その後シニアの先生が問診するというものでした。ためになると思いました。金曜の外来には88歳の名誉教授の方がいらっしゃり、午前から4時間ほど様々な話をしてくださいました。日本の歴史について自分よりもはるかによく知っていました。

三週目の外科は、チーフレジデントの先生が自由に観光に使ってくださいとのスタンスだったため、学生と共に観光している時間が多かったです。

四週目の救急は、PGY(日本でいう研修医二年目にあたる)について、PGYのする縫合や様々な手技を見学していることが多かったです。指導医の先生がエコー所見について教えてくださったりすることもありました。

 

台北医学大学は台北101から徒歩10分ほどの場所におる私立大学です。実習できる病院は3つあり、大学病院と、関連の2つの病院があります。住む寮は大学の近く(自分は徒歩20分ほど)のことが多いため、大学病院の方が通いやすいとは思いますが、関連病院の方が規模が大きく熱心に指導してくださる先生も多いかもしれません。関連病院には大学から無料のバスが出ています。

 

台湾での暮らしは、食べものがあうあわないは人によりけりですが、自分にとっては最高でした。屋台にて気軽に様々な料理を食べられ、またデザートも充実しているので毎日屋台にいって食べ歩きしていました。屋台の集まった夜市も台北市内には多数あるため、食べ物に困ることはないです。衛生面では日本より汚い部分もありますが、お腹を壊したことは1月生活してなかったですし、きっと大丈夫です。最初の2週間は阪大の人がルームメイトだったので、一緒に夕飯食べにいったり観光したりしました。

 

一番よかったのは、なにより先生方、病院で出会った学生,街中で出会う台湾の方、皆が本当に親切だったことです。台湾での1か月で親切にしていただいた方々のことを忘れることはないです。学ぶという観点では、医療の進んだアメリカの方が良い面も多いと思いますが、食べ物、生活環境、人のあたたかさは台湾の良さなので是非皆におすすめしたいです。