M3 Male

 

1/7 – 2/5                 University of Michigan Neurology

2/26 -3/25              University of Pennsylvania Child/Adolescent Psychiatry

の実習に参加させていただきました。

 

 

1. 留学準備

留学先選び

長期間滞在したかったこと、学費が無料であること、Step1が不要であることから、UMUpennに応募することを2月あたりに決めました。

TOEFL

帰国子女でもなく、受験以来ほとんど英語に触れていなかったので、早めに準備をはじめました。特にPennTotal100, Speaking24必要でした。

私と同じ多くの純日本人はテンプレ勝負になると思います。”Wharton留学 TOEFL”で検索するとテンプレや裏技等紹介したブログがでてくるので参考にしてみてください。

Step1

4月頃からFirstAidQ&Aにとりかかりはじめました。結局、9月頃にアメリカでResidentをやる可能性は低いだろうということで受験は中止しましたが、少しFirstAidを読んで、ある程度の医学単語を見たことある状態になっていたことは実習で役立ちました。

CS勉強会

症例プレゼンの練習やUSMLE 2CSのテキストを使った問診、身体診察の練習を6人のグループで週1回程度行っていました。

上記の理由でCSの受験はやめましたが、この勉強会はとても役にたちました。

その他

Neurology, PsychiatryについてはTECOM, QBをやっていきました。

英語もできない知識もないとなると実習中なにもできずに終わってしまうので、最低限の医学知識は勉強していくといいと思います。

 

2. University of Michigan Neurology

Application

9月頃に丸山先生に書類を提出したところ、2週間でUMより返事があり、希望科のアンケートに答え、その後1週間ほどで第一志望のNeurologyに受け入れが決定しました。

海外学生の受け入れは各科1人です。受け入れの優先順位はサンパウロ大>東大>その他大学、かと思われます。(サンパウロ大学との提携がかなり強いため)

サンパウロ大の学生の事前に連絡をとって被らないようにできるといいかもしれません。また、サンパウロからの4人のうち2人程は、Internal Medicine, General Surgery, Peds, OBGYNしか選択できないプログラムだと聞いたので、それ以外の科であれば第一志望受けれ入れの可能性が高いかと思われます。

実習内容

NeurologyInpatient teamに一ヶ月参加させてもらいました。

Attending 1, Senior Resident 1, Junior Resident 1, Student 3人のチームが2チームあり、それぞれが10人前後の患者を担当していました。

基本的な一日の流れとしては

7:00-                      担当患者(2−3人)O/N eventをカルテチェック、簡単な神経診察

8:00-10:30            Round

                                担当患者について1分程度(新患者であれば5分程度)のプレゼン

                                周りながら担当患者については神経所見をAttendingに見せる

10:30-12:00           Roundの結果を記載し、Residentにメール。(これを一部residentが訂正したものがカルテに載ります。)

12:00-13:00           休憩

13:00-17:00           クルズスやGroundRoundなど平均2コマ程度

                                その他各種テスト(EMR, LP)の見学

                                自習

という感じでした。

Roundを含め、学生の指導に重点が置かれており、プレゼンや神経所見や画像の読み方、A/Pの考え方について、各患者ごとに丁寧に解説やDiscussionがありました。

Observershipという形式状、実習内容に制限があることを懸念していましたが、ミシガンの学生と比べ全く制限はなく、むしろノルマはないので自分の興味のあることを自由にやらせてもらえました。具体的には、問診、身体診察などは毎日行い、LPもやらせてもらえました。その他、アポをとって、外来、基礎研究室、精神科救急など別の場所を見学をさせてもらいました。

感想

初日、今から新患について30分でHPI、身体診察所見とってプレゼンするように、と言われ、当然全くできず泣きそうになりました。現地の学生は当然のようにこなしていました。その後1週間程はかなり悪戦苦闘しました。

大事なのはTOEFL同様、テンプレだと感じました。実際、現地の学生にがかなり優しく、最初の週にプレゼンや身体診察のテンプレをもらい(シケプリのように学生内で共有されているものがあるはずです。)、プレゼンを録音させてもらい形式を覚えてから、ある程度問題なくこなせたかと思います。

また、ミシガンの学生は、7-5で毎日実習があるにもかかわらずその後図書館で毎日勉強しているようで、実際に知識も臨床の現場で使える形でかなり整理されているように思いました。

その他生活について

ICC(): 890ドル。食事込み(夕食は食堂に皆で集まって食べるので楽しいです。残りものが冷蔵庫に入れてあるので、朝や夜中いつでも食べられます。太ります。朝サンドイッチなどを作って病院にもっていくといいかもしれません。) 病院からバスで15分。

運動:徒歩圏内にジム、テニスコート等あります。

図書館:バスで2駅のところに24/7の図書館があります。

観光:市内は特に何もありません。車を持っている人と友達になって遠出してください。デトロイト、カナダ、シカゴ等割と近いです。

 

4. University of Pennsylvania Child/Adolescent Psychiatry

Application

11月頃丸山先生に書類を提出(希望科含む)、1月まで全くUpennからの連絡はありませんでしたが、毎年そうみたいなので気長に待ってください。1月の半ば頃に第一志望のChild/Adolescent Psychiatryの受け入れ連絡が来ました・

実習内容

Consult team 2週間、Clinic 2週間でした。Pennの学生はおらず、基本的に一人でした。

Consult team

朝カンファ以降はConsultが来次第患者を診にいきました。小児、精神ということもあり、予想していた通り、Shadowingの時間が長かったです。

自分一人で問診しプレゼンしカルテに記入するのは2日に一回程度でした。やはり精神科の問診を母国語以外で行うのは神経内科と比べてもかなりタフでした。

また2週間の最後に、Schizophrenia, 日米の精神科の違いについて20分程度のプレゼンを行いました。

Clinic(外来)

毎日違う専門のクリニックを見学しました。こちらは完全に見学で、患者と一人で話すことはありませんでしたが、質問すればどの先生もかなり丁寧に回答してくれました。

後半の一週間は、自分の興味のある基礎研究室の先生や、成人の精神科の先生、General Pediatricsの先生を紹介してもらったり自分でメールを出したりして、様々な方からお話を聞いたり、勉強させてもらう機会をいただきました。

最終日には簡単な10分程度の論文紹介のプレゼンを行いました。

感想

日本にくらべ人口あたりの精神科医が2倍で、他にPsychologistなどもかなり多くいることもあり、一人の患者に対してかなり長い時間を使う印象をうけました。

また、Pennsylvania(を含む多くの州)では日本の医療保護入院にあたるものがなく、(措置入院はあります)制度もかなり違いました。また、最も大きな違いは入院日数で、アメリカでは日本に比べ1/10以下で、すぐに社会に返そうとするのが印象的でした。

学生に任せられる部分はUMNeurologyに比べて少なかったですが、積極的に動くことで多くのことを学び、いろいろな人に出会えました。

その他生活について

IHP():1100ドル。少し高いので、別のところで借りてルームシェアなどしても良いかもしれません。

運動:テニス、バドミントン各種コート無料です。近くの川沿いのランニングコースは全米No1に選ばれたそうです。またあのロッキーがトレーニングで登っていた有名な階段があります。

図書館:徒歩5分のところで24/7です。

観光:市内はLiberty Bell, Independence Hall, 各種Museum。またDC, NY, Six flags, スキー場がどれも車で2時間程度です。

 

5. 最後に

今回の実習に参加するにあたり大勢の方に本当にお世話になりました。

丸山先生をはじめとする国際交流室の方々、医学英語の指導をしてくださったHolmes先生、実習内容から現地での生活に至るまで沢山のアドバイスをくださった先輩方、本当に有難う御座いました。

今回の貴重な経験を今後に活かせるよう邁進して参ります。

また、今後海外実習を考えている後輩の方で質問があれば、遠慮なく連絡してください。