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公衆衛生学実習 感想文

 

公衆衛生学教室の神馬教授のご紹介により、今回東南アジア3ヶ国のHospitalClinicを見学してきました。東南アジアに行こうと思ったきっかけは些細なことで、個人的に途上国には過去に行った経験がなく、一度実際に見てみたいとおもったためです。夏に行く機会はあったのですが、申し込む機会を逃してしまったので。

決定の流れとしては、夏頃にエレクラでも東南アジアに行った人が過去にいることを知り、神馬教授に連絡をしたのが始まりでした。具体的な実習内容についてはかなりflexibleで、個人的に興味のあるものを見つけたり、いきたいところを神馬教授にお伝えして、教授のつながりで紹介をしていただきメールをして詳細を詰めるといった形で徐々に日程をたてていきました。

MyanmarではYangonSave the Children事務所で働かれている方やWHOで働かれている方とお話したり、DonationでやりくりしているFree funeral Services SocietyPrivate Clinicを見学したりしました。また、旧都であるMandalayでは医大の生徒達と交流もさせていただきました。ミャンマーの国民は多く仏教徒で、敬虔の念が深く、それがDonationに繋がっていることが非常に印象に残りました。

その次に自分たちが向かったのはVientianeでした。Mandalayから飛行機でBangkokまで飛び、そこから夜行列車で国境の町Nong Khaiに着き、徒歩で国境越えをしました。バックパックで旅をしていたのですが、そこで他のバックパッカーと交流もでき、バックパッカーとしての魅力もそこで体験することができました。VientianeではMahosot病院という総合病院を見学し、NICU64枚切りのCT、細分化された内科等Myanmarでは見られなかった先進国に近いレベルの医療システムにとても驚きました。

Vientianeで一度神馬教授と合流し、その後Paksyに近いChampasackという地区でマラリア調査に同行させていただきました。まったく整備されていない土の道路や、数百人単位の、ある種民族のような村に訪問して、1日かけて調査をする(感染の有無や酵素の保有率)という、まさに公衆衛生の醍醐味ともいえる疫学調査は、日本では味わうことのできない貴重な体験でした。

その後Ubon Ratchataniという町を経由しBangkokに戻りました。Bangkokでは、世界でもトップクラスを誇るTravel Clinicを有するBangkok Hospitalという民間病院や、スラム街を見学しました。

MyanmarLaosThialand3ヶ国で様々なレベルの医療やそれに関わる施設,活動の見学を通じ,東南アジアの国際保健および医療の現状について、実体験として学ぶことができました。3週間の実習は非常に密度が高く,日本にいるだけでは出来得ない体験・出会えない人々との出会いは,どれも思い出に残っています.百聞は一見にしかずという通り,この実習を通じてみたもの,聞いたことはかけがいの無いものであり,学生のうちにその経験ができたことを有難く思うと共に,この実習を支えて下さった神馬教授をはじめ,神馬教授の教室出身で現在東南アジアで活動されている方々,その他様々な形で関わってくださった方々に感謝いたします.