Elective Clerkship感想文

M3 Male

General Medicine, Royal North Shore Hospital

 

エレクティブクラークシップT期はSydney 大学付属のRoyal North Shore Hospital 1/11-2/54週間General Medicineの実習を行いました。

Sydneyの数ある病院の中からRoyal North Shore Hospitalを選んだのは中心街から近かったことや先輩方が多く行かれていたからです。

@  準備

TOEFLの必要点数取得が非常に遅かったことや途中まで他の大学を希望していたこともあり動き出しが非常に遅く、多方面の方に迷惑をかけてしまったと思います。僕が今回シドニーに行けたのはこの遅い段階でも実習に伺える科があったという幸運によるところが大きいので動き出しが遅くてもいいとは思いません。

動き出しの始めは東大への希望提出締め切り直前の10月頃でした。シドニー大学のホームページから必要書類の記載を見つけ、まず準備するものを把握します。Application package、推薦状、保険(MIPS など)を用意し、Sydney 大学の担当者にメールしました。MIPSだけは時間がかかるとのことだったので国際交流室の体験記などを参考にしながら9月ごろには登録を終えていました。また推薦状を学校からいただくには、TOEFLの点数88点以上取得が必要です。僕はこの点数の取得に非常に時間がかかりまして結果的に10月の始めに開示された点数が88を超え、開示後すぐに推薦状をいただく運びなりました。書類の送信後、実習科が決まり仮受入れの返信がきて、enrollment fee として100 ドルを支払いました。消化器内科が第一望で提出していたのですが、この書類をそろえる間に埋まってしまい結果としてGeneral Medicineに受け入れ可能とのメールをいただきました。

ここまでが第一段階でここから犯罪経歴証明書(CPC)National Police Check(NPC)、ワクチン接種の証明を期限内に送ることとなります。NPCAustralian Federal Police(AFP)のサイトから申請します。この申請には必要になる証明も多く、時間がかかりました。ワクチン接種については母子手帳や接種記録を持っていき国際交流室で発行してもらいましょう。ワクチンは3種混合を受け直す必要がありました。

ここまで終えたら先方より受け入れたとの連絡がくるので残りの学費900ドルを支払いました。

もう一点滞在先についてですが自分の場合は知人の紹介でホームステイをすることになりました。結果的には非常によかったと思います。実際にホームステイ先が決まったのは12月と大変遅い時期でした。

A  実習

初日にオリエンテーションがあり、図書館、学生実習室、ロッカーなどの説明を受けました。始めの2週間は比較的緩いチーム、後半の2週間はAAU(Acute Assessment Unit)の午前チーム、午後チームに一週間ずつ入りました。実習の内容は東大病院での実習を英語でやると言えば一番わかりやすいかもしれません。この科にくる患者さんは比較的年齢が高いのでとても親切ですし、英語も自分が日本から来たとわかると少しペースを下げてくれるような気がしたので自分の英語力でも意思の疎通はできました。診察や問診のやり方を先生と一緒に復習し、患者のところに行きその内容を先生にプレゼンし、自分はこう思う、とか質問などを先生に考察として話すという形でした。とても親切な先生ばかりでユーモアもあり気楽になんでも質問をすることができました。ただ先生方からは特に何もああしろ、こうしろと言われないので自分でやりたいことを先生に話してやらせてもらわないと駄目です。僕は上記のことに加え、患者さんの採血をさせていただきました。AAUGMも患者の病気は様々で、救急で来られた方の中で特定の緊急性の高い病気以外の患者さんが来るようです。蜂窩織炎、DMのコントロール不良で足に壊死がある人などがいて特に珍しい症例に当たるということはありませんでした。元々の目的が英語で診察をし、患者とのやりとりを行いたいということだったので自分のペースで様々な患者さんの診察ができたのは非常によかったと思います。USMLE STEP2の手技、問診のやり方のページが非常に参考になりました。病院はとてもきれいで、時期的に12月はこちらでいうと夏休みにあたり、患者さんの数も多くなく病院全体が緩やかに思えました。

B  現地での生活

僕は老夫婦の家にホームステイしており、ほかの国からの留学生も同じ家にいたので英会話の練習になりよかったです。また今日の起こった出来事とかも聞いてくれ、文法も直してくれるなど非常にいい環境でした。観光についてですが、土日などはしっかりと休みをくれるので夏のオーストラリアを満喫できると思います。環境面についてですが、水は水道水が飲めますし、食事もファーストフードが平気な人は全く問題ないと思います。日本食を販売している店も多くありました。コーディネーターの方が他の国からきているelectiveの学生との食事会の機会を作ってくれるので大いに利用して観光など一緒に行くといいと思います。