2011年度 Clinical Clerkship感想文  

 

M3 male

 

実習先 The University of Pennsylvania, Airway Biology Initiative

 

出発準備

英語はあまり得意な方ではなかったのですが、「5年生のClinical Clerkshipで海外に行ってみたい」という漠然とした思いは医学部に進学したくらいから有り、M1の初め頃から英会話教室に通ってスピーキングとリスニングの練習を始めました。

臨床にするか研究にするかは迷いましたが、将来的に研究留学をすることを考えて、研究を選びました。

研究はM1FQでアレルギー・リウマチ内科に3カ月伺ったのがきっかけで、その後も継続して実験手技の練習などをさせて頂き、マウス肺の扱い方を一通り勉強させていただきました。

研究室は、HPをみたり、去年研究留学をされた先輩方の話を伺ったりして、喘息の気道平滑筋を扱うDr. Reynold Panettieri のラボに応募することに決めました。6月の上旬に面接があり、7月に決定。手続きは、10月頃に一通りの書類を揃えて送ったのですが、預金残高証明はコピーではなく現物を送るように指示されもう一度送りなおすことになり、ビザの発行がギリギリになって大分ヒヤヒヤしました。詳細は他の方も書いていらっしゃると思うので省略しますが、早め早めの準備を心がけるといいと思います。

 

到着後

正月2日間を実家で過ごした後、渡米。アメリカに行くのはこれが初めてだったので、最初はあまりにも英語が聞き取れなくて大丈夫かな、と思いましたが、次第に正確に聞き取れなくても気にならないようになり、雰囲気でなんとなく何を言っているか分かるようになってくるので、意外と何とかなることが良く分かりました。

僕の行ったラボはポスドク3人、スタッフ8人の比較的小さめのラボで、アットホームな感じで色々と丁寧に教えてくれました。ラボの雰囲気で感じたことは、自主性が非常に尊重されていて、見ているだけだと特に何も言われずに過ぎていくのですが、「こんな実験がやってみたい」と自分から言うと相当色々とやらせてもらえます。毎週月曜日に研究内容のプレゼンがあり、その後の方針を決め、火曜から金曜で実験、土日でプレゼン用のパワポ作り、という感じで進んで行きました。細かい内容については割愛しますので興味がありましたら直接聞きに来て頂けると嬉しいです。

 

周辺の環境

ペン大のキャンパスのあるUniversity cityは東大の本郷キャンパスに雰囲気が似て、静かで飲食店の多い、勉強する学生のための町、という感じです。夜は危険ということでしたが、僕自身ラボの仕事が長引いて一人で深夜12時ごろに帰ることも多かったのですが、特に危ない目には合いませんでした。犯罪情報については後述するCrime mapというのを参考にして頂けるといいと思います。

 

International House

ペン大、Drexel大に通う、世界各国からの学生が住んでいて、交流プログラムとして様々なイベントが開催されています。僕がいた期間でも、Chinese New Year Partyや、World tea partySuper bowl watching party, Movie nightなどといった交流イベントが多数開催され、各国の学生と色々な話をすることが出来ました。中でも一番思い出深かったのがEnglish conversation classという少人数制の英会話のクラスに参加して、週二回、夕方の英会話の授業に加えて、バスケットボール観戦や、St.Patric dayのお祝いの飲み会などを通して、友好を深められた事です。20回のレッスンで200ドルと、非常にリーズナブルな価格設定なので、International Houseに住むのであれば是非お勧めです。

 

Potluck Sports center

窓口で留学生だと伝えると、特別な3カ月パスを200ドル程で提供してくれます。ジムはウェイトトレーニングの機械各種、トレッドミル、プール、クライミングウォール、バスケットコート4面に加え、ダンスやゴルフ、武道などのレッスンを受けられるスタジオもあります。僕は参加できなかったのですが、ちょうど1月から4月の期間で一区切りのようなので、何か申し込んでみると友達も作れるし良いのではないかと思います。

 

有用なWebsite

現地の人に伺った、アメリカ滞在に有用なWebsiteをまとめてみました。

Spot Crime :http://spotcrime.com/

犯罪の場所と時間、どのような犯罪が起きたかを参照することが出来ます。

Speedy PIN :http://speedypin.com/

ネットで申し込める格安国際電話カード。12セント位からかけられます。

Megabus :http://www.megabus.com/landing.php

格安のバス会社。NYDC、ボストンへ1030ドル程度で行けます。

Blog :私事も含みますが、僕の留学体験をBlogで公開しています。興味がある方はi.takazawa0805アットマークgmail.comまでご連絡下さい。 

 

謝辞

最後に、お世話になった国際交流室の丸山先生、アレリウ内科の山本先生、土肥先生に心から御礼申し上げます。